最先端の排水処理技術でより良い社会を目指す

 

1.メタン発酵の反応経路 メタン発酵菌は酢酸など一部の有機物のみメタンガスに変換することができます。このため食品工場などの排水を処理するには、排水中の有機物を酢酸などに一度変換することが必要です。
@「加水分解・低分子化」
 油分・タンパク質・デンプンなどの高分子を糖類、アミノ酸、高級脂肪酸などに低分子化します。
A「酸発酵」
 糖類、アミノ酸、高級脂肪酸などを酢酸などに転換します。
B「メタン発酵」
 酢酸などをメタンガスに変換します。

 この中で@の工程は反応速度が遅いことから実装置が非常に大きな設備になってしまうため、メタン発酵の適用範囲は@の工程を必要としない糖類やアルコールなど、比較的低分子量の有機物に限られてきました。一方で食品残渣や汚泥などの固形物を対象としたメタン発酵は、対象物(固形で濃縮されてる)の量が少ないので数週間と長い反応時間を取ることができ、幅広い物質を受け入れることができます。



2.適用範囲の拡大  
エイブルではメタン発酵の適用範囲を拡大するため以下のような技術の開に成功しました。

@前処理でデンプン・タンパク質・脂質などを濃縮固形化して取り除く。
A除去した成分を可溶化槽において数週間かけて低分子化・再溶解させる。
B@の液体部分とBの再溶解分には比較的低分子で速やかに分解可能な成分だけが含まれるので、これを併せて酸発酵・メタン発酵を行う。

※分解の遅い成分のみ濃縮固形化して分離することで体積を小さくし、比較的小さな反応槽でも長時間反応による低分子化を実現。今まで処理が困難だったデンプン・タンパク質・脂質などを含む排水のメタン発酵処理を可能にしました。


3.適用可能な排水
 この技術によりデンプン、タンパク質、脂質を含む排水がメタン発酵の対象となります。メタン発酵排水処理の適用範囲は、殆どの食品工場排水、多くの化学工場に広がり、多くの工場で創エネルギー・省エネルギーを実現しCO2発生量を削減して脱炭素社会の実現に貢献することができます。


株式会社エイブル

〒350-0807
埼玉県川越市吉田739-1

TEL 049-233-7727
FAX 049-232-1250
e-mail
able@ablewater.co.jp