最先端の排水処理技術でより良い社会を目指す
1.高速沈殿装置とは
傾斜板を用いることにより沈降距離を短縮し、また汚泥の沈降ゾーンと間隙水の上昇ゾーンを分けることで、沈降速度の増大を図る装置です。活性汚泥や凝集沈殿の処理能力を、既存の設置スペースのまま低コストで増大させることができます。
2.原理(1)
@通常の沈殿槽では懸濁粒子はLの距離を沈降する必要があります。A図のような傾斜板を設けると沈降距離をL’に短縮することができます。
B傾斜板の間隔をP、傾斜角をθ、長さをHとすれば、傾斜板による沈澱促進 倍率はL/L’=H×cosθ/P倍となります。加圧浮上法は気泡が付着しやすく、軽い粒子(凝集汚泥や油脂分など)の除去に適しています。一方、沈殿法は土砂などの重い粒子の除去に適しています。粒子の分離速度は加圧浮上法の方が大きいため、浮上可能な場合は加圧浮上法の方が多くの場合有利となります。